加古川市S様邸 2017年入居
■天窓を中心に設計された家
オフホワイトとダークブラウンを基調にしたモダンなデザインのS様邸。
正面から見える2階の勾配天井が印象的ですが、実は側面の中央部、リビングにあたる部分も勾配天井になっています。
勾配に沿って天窓をつけ、そこからさらに光線の入る角度を調整することで、計算された美しい陰影が広がるリビングを完成させました。
ただ明るいだけではない、フォトジェニックな優しい空間はとても落ち着きます。
「昭和住宅のモデルハウスを見学した際に同じような天窓があって、ものすごく気に入ったんです。それで、天窓を中心に設計を考えてもらいました」とご主人様。もちろん天窓を含め、窓はすべてLow-Eガラスになっているので、UVカットになります。
2階の勾配天井の角度や方向も設計者と何度もやり取りし、調整したそうです。全体としては流行にとらわれず、飽きのこないデザインを意識されたそうですが、「美しく見える角度」には時間をかけられました。
■子供が小学校へ上がる前に
S様家は5歳と3歳のお子様とご夫婦の4人家族。幼いお子様たちが小学校へ上がる前に家を建てたいと、数年前からリサーチされていました。
「家探しを1年ほど中断していた期間があったのですが、そろそろまた探し始めようかと思っていた矢先に、営業の沖中さんから『いい売地が出た』と連絡をいただいて、いいタイミングだったのですぐに見に行きました。それが今の家です。沖中さんとは縁があったんだと思います(笑)」と奥様。
土地は以前住んでいらっしゃったハイツの近くだったため、保育園も変わらずに済みました。小学校もすぐ近くにあり、教育環境は理想的。そこが大きな決め手になったそうです。
1階はリビングと和室、水まわりを配置し、2階には子ども部屋が2部屋と主寝室があります。まだお子様たちが幼いので子ども部屋はほとんど使用しておらず、クロゼットにも空きスペースがたくさんありますが、この先ずっと暮らしていくうちにどうしても物は増えていきます。そんなときにも困らないよう、収納には工夫を凝らしました。
2階には各部屋のクロゼットに加えて、廊下にも収納を設置しました。季節家電や掃除機を入れておくのに重宝しているそうです。
1階リビングには奥行きの狭い収納をチョイスすることで、居住空間を広く取りました。リビング横に置いておきたい物は書類や小物中心なので、奥行きの狭さが逆に便利だったそうです。また、収納の一部をノートパソコンがちょうど置けるサイズのテーブルにし、内部に電源を設置しました。おかげでインターネット用のルーターなどの配線も気になりません。
オーソドックスでありながら美しさと住みやすさを兼ね備えた、愛着の持てる設計。永く暮らすのにふさわしい家になりました。