2021.04.30マイホーム
マイホームを計画するにあたって、間取りやデザイン、設備など色々と決めないといけませんが、
最初から階段を意識する人は少ないのではないでしょうか。
階段は家の動線を考える上で1階から2階へとつなぐ上で重要なポイント。
階段の種類や形状や特徴を知っておかないと家づくりに失敗してしまいます。
今回は、階段の種類や形状によるメリット、デメリットについてご紹介します!
家の広さや形状によって、選ぶ階段の種類は変わります。
それぞれの種類や形状によるメリット、デメリットを理解した上で選びましょう。
直階段は、読んで字のごとく下の階と上の階を真っすくにつなぐ階段のことです。
日本の家でよく使われているタイプで、踊り場を設ける必要がないので
延床面積の限られた狭いスペースにも設置できるのがメリット。
反面、階段が急になってしまう場合もあるので、上り下りが少し怖い、
落ちたら一気に下まで落ちてしまうというデメリットも。
かね折れ階段は、階段の半ばでL字型に曲がるタイプの階段です。
直階段と折り返し階段の中間のような感じで、程よく踊り場を設けることができるので、
落下によるリスクを抑えることができるメリット。
直階段よりもややスペースを取ってしまうことがデメリットと言えます。
折り返し階段は、コの字、Uの字型といった360度折り返すタイプの階段です。
直階段、かね折れ階段よりも踊り場を広く取れ、段差を緩やかにすることができるので
安全性の高いのがメリットです。
その分、他の階段よりも広さが必要で、段数が増える分コストもアップする点がデメリット。
おしゃれな階段の代名詞とも言えるらせん階段。
1本の柱を軸にその周りをステップがらせん状に設置されています。
階段と階段をつなぐ蹴込み(けこみ)板がないスケルトンタイプが主流で、
部屋の真ん中に設置したり、建物の円い部分の形状を活かしたりできるので、
他の階段と比べると小さなスペースで設置できるのがメリット。
デザイン性が高い分、住まいに合わせて設計する必要があるのでコストが高くなり、
ステップが小さく、三角形になるので踏み外しやすいといったデメリットも。
カーブ階段は、輸入住宅や欧米風住宅でよく使われていて、大きく弧を描いたような形状をしています。
サーキュラー階段とも言われています。
大きなスペースを使うので存在感があり、シャンデリアなどインテリアと
組み合わせることで豪華に演出することができるのがメリット。
ただ、スペースを取るのである程度大きな家でないと採用できず、
コスト面でも他の階段と比べると高めです。
階段の全体的なデザインには、オープン型と箱型の2種類があります。
オープン型は、いわゆるスケルトンタイプで踏板だけの階段。
見た目の開放感と隙間があるので光も入りやすいのがメリットですが、
隙間が多いので落ちやすく、コストが高いといったデメリットと言えます。
箱型は、一般的に広く使われているタイプで踏板と蹴込み板で箱のように作られていて、
階段下を収納やトイレにしたりできるなど、実用的でコストが安いのがメリットです。
ガッチリした感じになるので圧迫感があり、広さが必要なので
設置場所が限られるのがデメリットと言えます。
マイホームにおいて階段は、見た目だけでなく、動線を考える上でも重要です。
今回ご紹介しただけでも多くの種類の階段があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
家の広さや動線、コストなど、色々な角度から検討して、その家にあった階段を選びましょう。