2023.08.28マイホーム
両親の実家を相続したけど、自宅もあるので放置したままにしているという人も多いのではないでしょうか。
総務省が平成30年に発表した住宅・土地統計調査によると全国の空き家は846万戸となっており、空き家問題が深刻化しています。
使わない空家をいかに活用するかは今後の重要な課題です。
相続や贈与等で受け取った使わない空家の活用方法についてご紹介します。
空家は放置しておくと、固定資産税などの費用が掛かるだけでなく、倒壊や火事が起こる可能性があるので大変危険です。
建物が倒壊してけが人が出ると損害賠償を請求される可能性もあります。
倒壊の恐れのある空き家については、危険なので行政から取り壊しを命じられます。
指示に従わない場合は特定空き家に指定されて固定資産税の優遇措置を受けられなくなって高い税金を払わなければならないといったことにもなりかねません。
空家に関しては放置せずに、早めに活用方法を模索することが賢明と言えるでしょう。
空家の活用方法については様々な方法がありますが、今回はその中から選んだ5つの活用方法について解説します。
1. 賃貸する
空家の状態が良ければ賃貸するというのもひとつの方法です。
放置している空家で家賃収入が得られるならメリットは非常に大きいでしょう。
建物は使用していないと傷みも早くなるので、誰かに使用してもらえるといった点でも効果があります。
ただし、賃貸するには壁紙や床の交換などそれなりのリフォームを行う必要があり、立地によっては借り手がいないということもあるので、賃貸する前にリサーチが必要です。
2. 売却する
将来的に住むことがないのであれば売却するのも良いでしょう。
売却にあたっては、不動産会社に依頼する必要があります。
まずは、数社に査定を依頼し、ある程度相場を確認することが重要です。
条件が合えば、空家の3000万円控除などの優遇措置を受けることもできます。
ただし、エリアによっては売却が難しいケースもあります。
3. 更地にして駐車場、物置として貸す
建物が利用できるのであれば居住用として賃貸できますが、建物が古くて活用できないということであれば、更地にして駐車場、物置として貸すという方法もあります。
最近だとトランクルームやコインパーキングとして活用するケースも多いです。
4. アパート経営する
ある程度大きな敷地であれば、戸建てとして賃貸するのではなく、アパートを建築して賃貸経営するという方法もあります。
アパート経営においては、建物を建てるために大きな資金を借りる必要があるので、ある程度の自己資金や社会的な信用(属性、収入など)がないと難しいですが、その分リターンも大きいです。
5. 太陽光発電システムを設置する
郊外の広い土地だと売却が難しいケースも多いです。
そういった場合は、太陽発電システムを設置して収益を得るということもできます。
アパート経営に比べると初期費用も少なく、リスクもそれほど高くありません。
相続した空家の土地の有効活用については、立地や条件、地域の需要などによって異なります。
現状を把握し、どうすれば一番有効に活用できるかを検討することが重要です。
有効な活用方法が分からないと言った場合は、不動産会社や土地活用のコンサルタントに相談すると良いでしょう。
せっかく相続した貴重な財産なので、損をしないように有効活用してくださいね。