2022.12.15マイホーム
築一戸建てを購入する際、将来の老後に備えた家が欲しいと思う人もいれば、
いずれは自分の子どもに譲り、老後はマンションに移り住もうと考える方もいらっしゃるでしょう。
年齢に合わせて住み替えるのも1つの手段ですが、
せっかく買うのであれば、老後も住み続けられる家が理想的ではないでしょうか?
今回は、老後も安心して暮らせる家づくりのポイントをいくつかご紹介していきましょう。
住宅の購入は、今の生活スタイルだけではなく、将来の生活スタイルが変わることを踏まえ、
長い期間住みやすい家を選ぶことが大切とされています。
例えば、現在は子どももいて、全員のプライベート空間が保てるような広い家が適したとしても、
子どもが独立した後に広すぎると感じることがあります。
使わなくなった部屋を物置代わりにすることも1つですが、
定期的に掃除を行ったり、空気の入れ替えをしたりする手間がかかります。
そして、老後は足腰が弱くなる人が多く、階段の昇り降りが大変になってしまうこともあるでしょう。
住みなれている家だとしても、家族構成や年齢による体の不調により、
住まいに対する不満が生まれ、住みにくいと感じてしまう場合もあります。
では、老後を考えた家づくりとは、どのような家づくりをすればいいのでしょうか?
・断熱性能や気密性能の重要性
トイレやお風呂、脱衣室等は家の断熱性能によっては冬にかなり寒くなりやすい場所で、服を脱いで寒くなりお風呂で温かいみたいな急な温度変化が原因で、心臓や血管に負担がかかってヒートショックで倒れてしまう年配の方がたくさんいます。
そのため家を建てる時は、断熱性能や気密性能にもある程度こだわって老後にも安心安全に暮らせるように配慮する必要があります。
・バリアフリーを考えた間取り
まずは、バリアフリーを考えた間取りですが、これは階段や段差を少なくした間取りと言えます。
足腰が弱まってくると、少しの段差でも転倒してしまう危険性が高まってしまいます。
そのため、新築一戸建てを建てる時から、段差は最小限にした間取りとすると良いかと思います。
また、車イスでの生活を余儀なくされた際のことを考え、車イスでも通行しやすい幅を確保しておくと、
わざわざリフォームする必要がなくなります。
・手すりの位置について
老後の暮らしに関わらず、現在の住宅に手すりは欠かせない建材です。
玄関ホール(靴脱ぎ場)と廊下との段差の直線状に縦手すりを設置すると、玄関ホールから廊下へ上がる際や靴を履いて立ち上がる際にも活用ができます。
また、廊下にも歩行用の横手すりの設置や一般的によく見られる階段手すりすることで転倒のリスクの軽減に繋がります。トイレや浴室に設置するのもおススメです。
・生活動線や家事動線を考えた間取り
生活動線や家事動線を考えた間取りは、現在の生活にも直結しているので、
なるべく動線を考えた間取りにしましょう。
老後には、玄関からリビングまでが直線となっていたり、
リビングからお風呂や洗面所が近くにあったりすることがポイントとなります。
他にも、扉を開き戸ではなく引き戸にすると、より老後も安心して暮らせる家になるでしょう。
・平屋に暮らす選択も
平屋は階段がないことで洗濯、掃除機、荷物の出し入れなど家事を効率よく済ますことができるので時間を有効的に使えます。
また、平屋だと必然的に子どもとコミュニケーションが取れる空間づくりができます。維持管理がしやすく、バリアフリーにも配慮したカラダに優しい平屋の家は、老後の未来を自分らしく楽しく快適に過ごすための魅力がたくさん詰まっています。
老後は、現在の生活スタイルと大きく変化してしまう点が多くあります。
住み替えをせずとも、住み慣れた家で老後も暮らしていけるように
新築一戸建てを購入する時から考えてみてはいかがでしょうか。