2022.03.31家とお金
人生の幸福度を大きく左右する住宅の問題。特に持ち家に住むか、賃貸の物件に住むかは重要な選択です。後悔のないよう、慎重に決めたいですよね。そこでこの記事では、持ち家と賃貸、それぞれのメリットとデメリットについて解説していきます。
持ち家の最大のメリットは、住宅と土地が自分の「資産」になる点です。持ち家であればいざというときに売却することができますし、銀行から融資を受ける際も担保にできます。ローンを完済してしまえば、老後の住居費の負担が軽くなるというのもメリットですね。また、持ち家は賃貸よりも、内装や設備の整った物件を選択できます。特に注文住宅は、建具や家財、キッチンなどを複数のタイプから選択できる自由度が魅力です。建売住宅の場合でも、賃貸物件に比べて部屋数が多いなど、豊富な選択肢があります。また、自分で所有しているため、間取りの変更や設備の交換、リフォームなども気軽に行うことができます。
一方、持ち家として所有してしまうと、簡単に移動するのが難しくなる点がデメリットです。近所で騒音が発生したり、家族や仕事の事情で移動が必要になった場合も、気軽に引っ越すわけにはいきません。持ち家の場所を選ぶ場合は、将来のキャリアや子供の教育、地域の開発状況などを総合し、人生のライフステージを見渡して検討する必要があります。駅から徒歩5分以内など、売りやすく貸しやすい物件であれば、住み替えしにくいというデメリットはある程度回避することができるでしょう。
また、入居してから13年(10年)以内は住宅ローン控除(諸条件がございます。)が受けられますが、その期間内に家族で引っ越した場合は、控除を受けられなくなってしまうので注意が必要です。そして固定資産税や、地域によっては都市計画税を払わなければなりません。更にマンションでは修繕積立金や管理費駐車場、駐車場代などが費用にかさみます。そして災害や老朽化の際の修繕、日々のメンテナンスも自力で行う必要があります。
賃貸のメリットとして何より大きいのが、気軽に引っ越せる点です。昨今では敷金・礼金を低めに設定している物件が多く、初期費用が安く抑えられます。また、設備が故障したり、老朽化や災害でリフォームが必要になった時、手続きを管理人に委託できる点も魅力と言えるでしょう。さらに、収入や家庭の事情の変化に合わせてより安い物件に引っ越すなど、ライフステージに応じて住居費をコントロールできるというメリットもあります。
一方、賃貸のデメリットとして、どれだけ家賃を支払っても、自分の資産にならない点が挙げられます。賃貸では住み続ける限り家賃を払い続ける必要がありますし、更新料も発生します。更新の際には保証人を用意する必要もありますので、高齢になった時に身元保証人はどうするのかなど、よくよく考えておく必要があるでしょう。
また、賃貸は物件によって内装が汚れていたり、設備が整っていないケースがあります。特に古い物件の場合は、インターネット環境が整っていなかったり、壁が薄かったりなどの恐れがありますので、事前に下見をしておくと良いでしょう。