2019.05.24家とお金
初めての家づくりでは、住宅ローンについて不安を感じる方は多いものです。
特に、返済額が高額となる住宅ローンでは、返済率についても考えなければなりません。
今回は、住宅ローンの返済率とは何か、どうやって返済率を決定すればいいのかについてご紹介していきましょう。
住宅ローンを組む際に、金融機関での住宅ローンのシミュレーションをする人は多いかと思います。
大抵は、月々の返済額と何年間で返済するかを基に、借入可能額をイメージするのではないでしょうか?
しかし、住宅ローンを組む場合のポイントは、実は返済率にあります。
金融機関は、返済率を基にローンの審査を行っているからです。
住宅ローンの返済率とは、年収に占める住宅ローンの年間返済額の割合を指します。
年収によって住宅ローンの返済率は変わってきます。
住宅ローンの返済率を考える際には、年収と返済率の関係を把握しておく必要があります。
・年収ごとの返済率
「フラット35」を例にとると、年収400万円の場合で返済率は35%以下が目安です。
つまり、400万円の35%である140万円が1年間の返済額上限となります。
毎月の返済額は約11万6666円です。
返済率は金融機関によって異なり、さらに同じ金融機関でも住宅ローンの種類によって異なります。
・返済率を決める際の年収とは
返済率の計算式で利用される年収は、いわゆる税込年収です。
つまり、会社員の場合は、社会保険料や所得税を差し引く前の年収を住宅ローン返済率の計算に使います。
また、住宅ローン以外に自動車ローンなどの他の借入がある場合は、返済率の計算に使う返済額に含みます。
さらに、携帯電話の端末代金を分割払いとしている場合、クレジットカードでリボ払いを利用している場合でも、
その金額を返済額に含めて計算します。
・返済できる額を考えよう
住宅ローンを組む際には、将来を見据えた資金計画をすべきです。
返済率や金利を考慮した上で、有利な金融機関を活用すれば、借りられる予算は確かに増えます。
しかし、金融機関が貸してくれる額と、実際に無理なく返済できる額は、同じとは限りません。
将来的に収入が増えても、税金負担も増えるため、手取りは思ったよりも増えにくいものです。
さらに教育費の変化なども考慮し、貯蓄を続けることも考えながら、返済できる額を考えるようにしましょう。
超低金利時代となり、住宅ローンが組みやすい状況が続いています。
年収ごとの返済率と、実際に返せる額をしっかりと考えて、自分に合った資金計画を立ててみましょう。