2024.08.15家とお金
新築一戸建を買うときは、多くの人が住宅ローンを利用しています。
ほとんどの金融機関では、住宅ローンの契約をする際、条件として、債務者が団体信用生命保険に加入することをあげています。
何故かといいますと、住宅ローンの返済が困難になるリスクを回避するためです。
銀行が契約者となり債務者が生命保険に加入するのです。
今回は、団体信用生命保険を利用する条件とメリット・デメリットについて解説します。
目次
団体信用生命保険とは
団体信用生命保険の加入条件
団体信用生命保険のメリット
団体信用生命保険のデメリット
まとめ
マイホームを購入する際に、借り入れの条件として
「団体信用生命保険」に加入することが必要な場合もあります。
「団体信用生命保険」とは「団信」とも呼ばれており、住宅ローンに特化した保険です。
住宅ローンの借入期間中、万が一の事態(ローンの債務者が死亡・高度障害)になった場合は、保険会社から住宅ローンの残金分の保険金が金融機関に支払われ、住宅ローン残高はゼロとなります。
残された家族がローン返済してなくても済み、マイホームを手放さなければならない経済的なリスクを避けられます。
団体信用生命保険の加入条件
団体信用生命保険は住宅ローンの借入時のみに適用される保険です。
団体信用生命保険の加入条件は契約時に健康通知が必要になります。
生命保険料という形で団体信用生命保険の保険料を支払うのではなく、すでに金利に含まれています。
団体信用生命保険は、住宅ローンを借入れる場合、もしくは借換えをする際にのみ契約可能な保険の一種です。一般的に住宅ローン借入れ後に加入することはできません。
また、借入れ後は一部中途で付加できる場合もあるものの、健康状態によっては加入できないこともあり、契約時には慎重な検討が必要です。
団体信用生命保険のメリットを見ていきましょう。
万が一の事態も安心
契約者が万が一、死亡や重大な障害を負った際に借金の返済義務がなくなることが最大のメリット。
保険会社が代わって残債を支払うため、契約者家族に経済的負担はありません。
団体信用生命保険のデメリットを見ていきましょう。
所得税での所得控除が受けられない
団体信用生命保険での保険金受取人は団体信用生命保険の機構となるため、団体信用生命保険は生命保険料控除の対象外です。
所得税での所得控除が受けられませんので注意しましょう。
保障内容は薄い
団体信用生命保険は他の生命保険と比べて保障が薄いのはデメリットといえます。
基本的に万が一の際に住宅ローンの残債がゼロになるための生命保険だからです。
入院費用が補償されたり、補償範囲は少ない保険です。
最近では、ガン保障付きの「がん団信」や三大疾病保障付き・七代疾病保障付きの団信なども出てきています。
住宅ローンを組む際は、団体信用生命保険の補償内容を把握して総額支払額も考慮した上で検討しましょう。
メリット:万が一の際に住宅ローンの残債がゼロになり、残された家族がそのまま家に住むことができる。
デメリット:保障内容は薄い、所得税での所得控除が受けられない
団体信用生命保険は住宅ローン契約時に加入が義務付けられていることが多いです。
もしもの場合に備えて、団体信用生命保険に加入するメリットはありますが、保障内容がライフスタイルにあっているか、確認することが大切です。