2022.12.16家とお金
マイホームの購入する際には、ほとんどの人が住宅ローンを利用します。
住宅ローンを借りるに当たって気になるのが金利についてです。
金利には変動金利と固定金利があります。
2022年11月時点では日銀のマイナス金利政策が続いていることもあり、金利の低い変動金利を選ぶ人が多いです。
しかし、世界各地では中央銀行の利上げが相次いでおり、2023年以降は日本でも利上げが進むのではといった話もよく耳にします。
これから住宅ローンを借りる際にはどちらを選択すれば良いのでしょうか。
今回は、住宅ローンの固定金利と変動金利の違い、メリット・デメリットについて解説します。
固定金利とは、借入期間中の金利が変動しないタイプの金利です。
借り入れ後に金利が上昇しても金利が変動しないので、返済計画が立てやすい、返済金額の変動がないといったメリットがあります。
現在のように低金利が続く場合は変動金利で契約するよりも高い利息を払い続けないといけないのがデメリットと言えます。
金利の負担よりも計画的に返済を進めたいという人におすすめです。
変動金利とは、借入期間中の金利が市中金利の影響を受けるタイプの金利です。
変動金利には変動金利型と固定金利期間選択型の2つがあります。
変動金利は、固定金利よりも低い金利で借り入れできるメリットがありますが、金利上昇の影響を受ける、返済金額が変動するのがデメリットです。
固定金利期間選択型は、返済開始から3年、5年、10年といった一定期間は固定金利で支払いを行い、期間が終了した段階で変動金利に移行します。
一定期間固定金利にすることで返済計画が立てやすくなるメリットがあります。
固定金利の代表的な指標でもあるフラット35の金利は、2022年11月時点で1.540%~2.990%です。
一方で各銀行の変動金利は、auじぶん銀行が0.289%、住信SBI銀行が0.410%、三菱UFJ銀行が0.475%となっています。
固定金利と変動金利は1%を越える金利差があり、現時点では変動金利で契約する方が有利な状況です。
一般社団法人不動産流通経営協会『不動産流通業に関する消費者動向調査(2021年度)』によると2021年の変動金利の利用率は8割以上となっています。
金利の上昇がいつ上昇するのかは誰にもわかりません。
現時点では金利が低い変動金利で契約する方が有利です。
しかし、2023年以降は日銀の総裁も交代することが予定されており、金利が上昇に転じる可能性が高いと言われており、固定金利で契約するのも悪い選択ではないと思います。
ある程度金利が上昇しても返済に余力があるのであればリスクを取って変動金利、将来的に金利が上昇すると返済が難しくなる可能性があれば固定金利にするなど、それぞれの事情や考え方によってベストな選択は異なります。
変動金利と固定金利のどっちを選ぶかは、住宅ローンを契約時の金利の動向に注目しましょう。