2024.11.15住まいのヒント
近年、戸建てを狙う強盗が増えており、自宅の防犯対策に興味を持っている人も多いと思います。
防犯対策を行う上で重要なのは、住宅の種類によってアプローチを変えることです。
特に、マンションの場合は、多くの住民が住んでおり、防犯対策をするにしても管理組合を中心に住民同士で話し合う必要があります。
今回は、一戸建てとマンションでは、それぞれの特性に応じた防犯対策について解説します。
一戸建ての防犯対策は、個人で対応する必要があるので、どこまでの防犯強化を行うかは予算の都合もあると思います。
一戸建ての場合は、いかに費用をかけずに、効果のある防犯対策ができるかが重要なポイントです。
1. 防犯カメラの設置
防犯対策で欠かせないのが防犯カメラです。
防犯カメラを設置すれば、玄関や周囲の庭などの不審な動きを監視できます。
防犯カメラは安いタイプであれば1万円前後で購入が可能です。
ただし、価格が安いタイプは、録画のみのタイプが多く、防犯面で考えると少し物足りないかもしれません。
3万円も出せば、動きの変化を検知する「動作検知」と、温度変化を検知する「人感(熱)センサー」を搭載している高性能なタイプを購入できます。
2. ワンドアツーロック
ワンドアツーロックとは、一つのドアに2つの鍵をつける工法です。
万が一空き巣に入られた場合でも、鍵が2つあれば鍵を開けるのに時間がかかるので、鍵が1つしかない物件と比べると狙われる確率が低くなります。
他にもサムターンカバーやドアガードなども有効です。
このあたりはDIYでも十分対応できます。
3. 防犯ベルやアラーム
玄関や窓に防犯ベルやアラームを設置しておけば、侵入者がきても即時に対応が可能です。
マンションであれば非常ベルが付いていますが、一戸建ての場合は、付いていないケースが多いので新たに設置する必要があります。
4. 防犯灯フィルム
空き巣や強盗は窓を割って入室してくることが多いので、窓に防犯フィルムを貼るのも効果的です。
ただし、防犯フィルムはきれいに貼らないと効果がでない恐れがあります。
フィルムを貼るのが苦手という人は施工業者に依頼しましょう。
5. 防犯システム
24時間対応のホームセキュリティサービスを導入するのもひとつの方法です。
ホームセキュリティサービスは、広範囲にわたって防犯対策をしてくれるので、小さな子供がいる家庭でも安心して暮らせます。
ただし、ホームセキュリティサービスは、他の防犯対策と比べると長期にわたってランニングコストがかかるので、資金面を考量して導入するかを検討する必要があります。
マンションは、一戸建てと違って、専有部分だけでなく共用部分の防犯対策も重要です。
また、共有部分の防犯対策は、個人で決めることができないので、管理組合などを通じて、住民同士で話し合って決める必要があります。
1. 共用部に防犯カメラを設置
一戸建てと比べるとマンションは敷地が広いので、エレベーターや廊下、エントランスなどの複数の場所に防犯カメラを設置しないといけません。
そのため、どこに何台設置するかなど、予算に合わせて検討する必要があります。
2. 共用部分の明るさを確保する
廊下の電灯が切れているのに長い間放置していると、管理が悪いマンションだと思われて空き巣や強盗に狙われやすくなります。
3. 玄関をオートロックにする
築年数の古いマンションの場合、オートロックがない場合が多いです。
オートロックにすれば、防犯対策にくわえて無用な勧誘なども防げます。
4. 共用部分の照明を充分に確保し、夜間でも死角になる場所を減らすことが防犯対策では重要です。
5. 防犯システムの導入
最近は、ホームセキュリティサービスが導入されているマンションが増えています。
築年数が古いマンションの場合は、導入するのにかなりの費用が必要ですが、高齢者が増えている、防犯対策を強化したいといった理由で、ホームセキュリティサービスを導入するマンションが増えています。
6. 管理人の配置
管理人や警備員のいるマンションは、空き巣や強盗は敬遠します。
日中は管理人、夜間は警備員といった体制を取れればよいですが、費用的に難しいケースも多いでしょう。
100戸を超える大規模マンションの場合は、最低でも管理人は配置したいですね。
一戸建てとマンションの防犯対策は、それぞれの特性に応じて異なるアプローチが必要です。
どちらの場合も、費用は掛かりますが、防犯カメラや防犯システムの導入は効果的が高いでしょう
これからは自分の身は自分で守る時代です。
防犯意識を持ち、予算の範囲内で効果的な防犯対策を検討しましょう。