2022.06.30住まいのヒント
「梅雨の時期に家中がじめじめする」「部屋にいるとジワッと汗をかいている」「新築なのにカビが生えてしまった」
今回は、上記のような不安やお悩みをお持ちの方を対象に、一戸建ての湿気対策について解説していきます。
湿気は、放置しているとカビや虫が発生するだけでなく、インフルエンザなどの病気の原因にもなります。ぜひ、下記に記した対策を実行してみてください。
手っ取り早く湿気を取れるのが、除湿剤を置いておくという方法です。除湿剤を置く場所は、日当たりや風通しが悪く、湿気のたまりやすい部分。具体的には、以下のような場所が当てはまります。
・押入れ
・床下の収納スペース
・クローゼット
・玄関の靴棚
除湿剤は炭や新聞紙などでも代用できます。特におすすめなのが、除湿効果に加えて消臭効果のある重曹です。やり方は至ってシンプル。空き瓶などの容器に重曹の粉末を入れ、蓋を開けたまま放置するだけです。
また、寝汗で湿気がたまりやすい布団には、バスタオルをしいておくだけでカビ対策になります。
湿気対策2つ目のポイントは、空気の流れを作ること。いわゆる「換気」です。特に部屋のドアを開けておくと、家全体の風通しが良くなり、湿気がたまりません。
注意しておきたいのが、玄関のドアや窓を開けること。家の中がじめじめしていると、つい窓を開けて外の空気を取り込みたくなります。
しかしそうすると、外の湿った空気が屋内に入り込んできて、カビや結露が発生してしまうケースがあります。家中の部屋のドアを開けておけば空気は循環しますので、無理に窓を開ける必要はありません。
先ほどは、湿気対策には風通しを良くすることが大事だと説明しました。風の流れを作るのに役立つのが、扇風機や換気扇、エアコンです。②のドアを開けておくという方法を組み合わせると、より効果が高まります。
空気がたまりやすい場所などに扇風機を配置し、家全体の空気が循環するようにしましょう。また、エアコンは「除湿」モードにするより、「弱冷房」に設定していた方が、除湿効果が高いことが認められています。
「換気」に加えて湿気対策に重要なのが、家の「気密性」です。気密性が薄いと、外から湿気がどんどん入り込んでしまうため、いくら除湿機や扇風機、エアコンを稼働させても、効果が薄くなってしまいます。もし上記3つの施策を実行しても湿気が減らないなら、原因は気密性にあるかもしれません。
住宅の気密性を高める方法として、内窓や外壁の内側に気密シートをしこむなどの対策があります。
家の建つ場所によっては、川や湖が近かったりといった、土地の性質の問題で湿気がこもりやすいケースがあります。湿気に悩まされている場合は、リフォームも視野に入れておくと良いかもしれません。