2018.08.24住まいのヒント
一戸建てを購入する際、好きなようにオーダーする注文住宅と、土地とセットで販売されている分譲住宅、
どちらを選ぼうか悩む方も多いのではないでしょうか?
今回は、注文住宅と分譲住宅の特徴にどのような違いがあるのか、ご紹介していきましょう。
注文住宅は、全てをオーダーするため、自分が住みたいと思う家を建てることができます。
また、家自体の品質や工事の過程などを自分自身の目で確かめることができるのも、大きなメリットと
言えるでしょう。
その他にも、住宅販売会社の注文住宅の場合であれば、ある程度の水準を満たした性能が保障されているため、
安心して暮らすことができます。
ですが、注文住宅を建てる上で土地が必要になります。
土地を取得する際、その土地の購入費に加え、土地購入時の仲介手数料や土地と建物の登記費用などの諸費用が
必要になります。
また、購入した土地に家を建てる前には、家を建てることに耐えられるかなどの地盤調査を行います。
購入した土地が軟弱な地盤の場合、地盤改良などによって、家の荷重に地盤が耐えられるように地盤補強が
必要になるため、これを見越して資金計画を立てておくことが懸命です。
さらに、必ずしもカタログで見たものと同じ家になるとは限らないため、
実際に完成しないと全体像が分からないというデメリットがあることも覚えておかなければいけません。
分譲住宅とは、既に建っている家を土地とセットで購入する場合と土地を購入してから家を注文住宅のように
自由設計で建てる場合があります。
基本的に分譲住宅は、地盤調査や地盤改良が済んでおり、境界ブロックも含まれ、
生活に欠かせない上下水道・ガスなどのインフラが整っています。
また、売主(住宅販売会社など)から直接を購入することができれば、仲介手数料はかかりません。
分譲住宅は、注文住宅より安い価格で購入することができ、土地を探す手間が省けるという大きなメリットが
あります。
さらに、分譲住宅として既に建っている家を購入する場合であれば、アパートなどの仮住まい費用も抑えることが
できるので、費用面ではかなりお得になる可能性があるでしょう。
しかし、既に建っている家を見て購入を決めるため、構造部分などの目で見ることができない場所をチェックすることはできません。
物件の補修費用を補償する「住宅かし保険(造等に関する重大な欠陥に対する保証)」は、
何年なのかを住宅の販売会社に確認することで、品質確保促進に関する法律に従っているかどうかが分かります。
その他にも、建設業法やその他の関連法規、消費者契約法などの様々な法律に違反していたり、
行政処分を受けた経歴がない会社かどうかを調べておくことで、実際に契約する販売会社が信用に値するかを
確認できます。
今では、以前よりも注文住宅と分譲住宅の垣根は低くなってきています。
注文住宅と分譲住宅の場合、価格や供給方式が異なりますが、それだけでどちらが良いという判断はできません。
そのため、住宅会社がどのような理念で事業展開をしているのか、住宅を建てるにあたって、
どのような検査体制を整えているのか、今までの経歴はどうだったのかなどを調べて、見極めていく必要があります。
注文住宅と分譲住宅には、それぞれメリットもデメリットもあるので、どちらが自分や家族に合っているのかを
この機会に考えてみてはいかがでしょうか。